仏様のご利益

宝珠院では4体の仏様をお祀りしております。
それぞれ、ご利益や背景が異なりますので、御朱印やご参拝の参考になさってくださいませ。

※複数体の御朱印を同時にご授与することも可能です。直感やそれぞれエピソードからお選びください。

1.阿弥陀如来

■ 宝珠院の阿弥陀如来像のご利益
あらゆる苦難からお救い下さる仏様

✅ ご先祖様供養
阿弥陀如来様の前で祈ることで、先祖の霊を慰め、供養の功徳を積むことができます。

✅ 極楽往生
「南無阿弥陀仏」と唱えることで、現世を終えた後、極楽浄土への往生が約束されます。

✅ 現世安穏・安全
日々の生活の中での安全や平穏、幸福を祈願することで、阿弥陀如来様の加護を受けられます。

■ なぜ今、阿弥陀如来様に参拝すべきなのか?

現代社会において、多くの人々が不安や悩みを抱えています。阿弥陀如来様の前で手を合わせ、「南無阿弥陀仏」と唱えることで、心の平安を得るとともに、現世での幸福と来世での極楽往生の道が開かれます。

2.薬師如来

■ 宝珠院の薬師如来像のご利益
病気やケガなど「痛み」や「苦しみ」を救う仏様
✅ 病気平癒・健康長寿
✅ 苦痛開放・心身満足
✅ 安産祈願


そのお姿は、左手に持つ薬壺(やっこ)が特徴的です。この薬壺には、ただの薬ではなく、体の病、心の病、そして社会の病さえも癒すことができる霊妙なる薬が満たされていると伝えられています。

すべての苦しみを和らげ、人々に安らぎを与えてくださる仏様です。

■ 薬師如来様に祈る理由 〜心と体を癒す真の意味

あまり知られておりませんが「薬師如来様に祈る」とは、単に病気を治すためだけではありません。
実は「自分自身の本来の力を取り戻すための祈り」なのです。

・痛みや不調を乗り越えたい

・体と心を整え、前向きに生きたい

・家族の健康を守りたい

天災や伝染病に対抗する手段が乏しかった時代から、そんな想いを抱く方々が、薬師如来様に手を合わせ、人生の転機を迎えてきました。
その切実な想いは、現代に生きる私たちにも通じるものがあります。

3.開運出世大弁財天

■ 宝珠院の開運出世大弁財天像のご利益
財運や芸術、開運など全ての幸せと御縁を結ぶ仏様

財運上昇・商売繁盛
良縁成就(恋愛・仕事・人間関係)
芸事や学問の向上
夢や成功への導き

「江戸幕府を開府でき開運できたのはこの弁財天様のお力によるものだ」

この言葉は天下統一を果たした後、彼の人生を振り返り、徳川家康公が自ら言い残したと伝えられています。

実は宝珠院の弁財天様は、ただ願いを叶えるだけではありません。参拝者の人生を一変させる力を持ち、数多くの奇跡を起こしてきました。

その御姿は、858年、琵琶湖の聖地・竹生島にて名僧・円珍により刻まれ、時の天皇家に献納されたと伝わります。

その後、源頼朝公、北条政子の元に祀られ、さらに戦乱の世の中で天下統一を目指した家康公が手元に置き、自ら「波除弁財天」から「開運出世大弁財天」と名を改めました。


かつてこの弁財天は、徳川家の菩提寺・増上寺に秘仏として祀られ、天下人以外の参拝を許されない存在でした。

しかし、「多くの人々にもこの奇跡のご加護を届けたい」

その想いで、宝珠院の初代住職・霊玄上人が増上寺からこの弁財天像を受け継ぎ、ついに一般の人々にも参拝できるようになりました。

そして今もなお、弁財天様は静かに多くの人々の願いを叶え続けています。

■ 巳の日の神秘 〜弁財天様と蛇の深いご縁〜

弁財天様には特別なご縁日があります。

「巳の日」は12日に一度訪れる、弁財天の使者「蛇(巳)」が願いを弁財天様へ届ける日。

さらに、60日に一度訪れる「己巳の日」は、特に強い財運・成功運が授かれる日とされています。

この日は、弁財天様が最も力を発揮される特別な日であり、古くから「願いが叶いやすい日」として多くの人々が参拝に訪れています。

■ 今こそ、弁財天様にお手を合わせる時

あなたの夢、目標、願いに迷いはありませんか?

宝珠院の開運出世大弁財天様は、あなたの心の声を聞き、
お金の不安を取り除き、豊かさを引き寄せ
夢を叶える道を照らし
人生をより良い方向へと導く

この奇跡の女神が、今も変わらず静かにあなたの訪れを待っています。

NO.4 閻魔大王

■ 宝珠院の閻魔大王像のご利益

心を映し、正しき道へ導く守護神

厄難消滅・災難除け
悪縁切り・浮気封じ
子育ての守護
悔い改めと心の浄化

特に、「己を見つめ直し、正しい道へ導く」 ことを大切にしており、日々の迷いや罪悪感を抱えた方に対して、自分を許し、前へ進む力を授けてくださる存在です。

時は1685年。宝珠院が創建された時から、閻魔大王像はこの地に安置され、人々を見守り続けています。

そのお姿は、2メートルにも及ぶ威厳に満ちた赤い顔の大王。その鋭い眼差しは、人の嘘や偽りを見抜くと言われ、左右に佇む「人頭杖(にんずじょう)」は、真実を映し出す神器。

嘘をつけば男性の口から炎が吹き出し、真実を語れば女性の口から美しい花びらが舞うと言われています。

しかし、閻魔様は決して「恐怖で裁く存在」ではありません。

むしろ、過ちを悔い改める者には寛大で、「反省すれば救いの手を差し伸べる、慈悲深き守護神」なのです。

■ 戦火を凌ぎ、奇跡を起こした守り神

1945年、東京大空襲。

港区は空爆のターゲットとなり多くの寺院や仏像が焼失した中、宝珠院だけは奇跡的に無傷で残りました。

「これは閻魔大王様が寺を守ってくださったのだ」

当時の住職はそう語り、今もその奇跡は語り継がれています。

■ なぜ今、閻魔様に参拝すべきなのか?

何でも調べられるようになった現代でもなお、多くの人が心に迷いや不安を抱えています。

・「自分の行いは正しいのか?」
・「過去の過ちを忘れられない…」
・「これからどう生きるべきか?」


そんな時こそ、閻魔様に手を合わせ、心を映し出す時間が必要です。

あなたの心の曇りを晴らし、前へ進む勇気を授けてくださる
それが、宝珠院の閻魔大王様なのです。

江戸時代に描かれた、旧閻魔堂